ホームホワイトニングとは、歯医者で処方してもらったマウスピースを自宅で1日数時間装着して行うホワイトニングのことです。
時間や手間はかかりますが、長期間ホワイトニングを続けて徐々に白くすることで、自然な白さの歯にすることが出来ます。
低濃度のホワイトニング剤を使用しているため、しみや痛みが少ないのが特徴です。
今回は、ホームホワイトニングについて施述の流れ、費用、持続期間などの詳細や痛み・副作用・手間などのデメリットについて解説します。
目次
ホームホワイトニングとは
ホームホワイトニングとは、歯科医で作ってもらった自分専用のマウスピースと薬剤を使用して、自宅で自分で行うホワイトニングのことで、1日数時間薬剤を塗布したマウスピースを装着することで徐々に歯を自然な白さにする治療法です。
歯医者に一度通院し、ホームホワイトニング用のマウスピースを作成した後は、自宅で好きな時にホワイトニングをすることができるので、オフィスホワイトニングに比べて手軽にホワイトニングが出来るという利点があります。
一方で、薬剤の濃度が低いため、長期間にわたってホームホワイトニングを行う必要があり、時間や手間がかかるという欠点もあります。
ホワイトニングをするタイミングは食後歯磨きをした後に約2~3時間程度行う場合と就寝時に約6~8時間程度ホワイトニングをする場合の2種類があります。
どうやって歯を白くするの?
本来、歯はきれいな白色なのですが、日常生活を続けていく過程で食べ物やタバコによる「歯の着色」や「ステイン汚れ」が生じます。
ホームホワイトニングでは、マウスピースに塗布する「過酸化水素」「過酸化尿素」などのホワイトニング剤が歯の表面や歯の内部の色素や、「歯垢やステイン汚れ」などを分解することで白くしていきます。
ホームホワイトニングでは、低濃度の薬剤を使用して徐々に白くすることで、自然な白さにすることが出来ますし、自分の希望する白さでホワイトニングを止めることが出来ます。
オフィスホワイニングと異なり、自宅で自分の自由な時間に出来るため、歯医者に行かず自分でホワイトニングしたいという方におすすめできるホワイトニングの方法です。
ホームホワイトニングの施術の流れは?
自宅でホームホワイトニングをする場合は、次のような流れになります
- 自宅でしっかりと丁寧に歯磨きをします
- 専用のマウスピースに薬剤を入れます
- マウスピースを歯に装着します
- 決められた時間(2時間から3時間など)マウスピースをつけて待ちます
- 水で口をゆすいで口の中に残った薬剤を除去します
- マウスピースを流水で綺麗に洗います
日中に2~3時間程度ホワイトニングを行う場合と就寝時に約6~8時間程度ホワイトニングを行う場合があり、方法は歯科医によって異なります。
なお、ホワイトニングした後には着色を避けるため、最低1、2時間程度飲食を控える必要があります。さらに、ホームホワイトニングしている期間は着色が強い食べ物・飲み物の飲食が制限されます。
施術中はマウスピースを付けて2、3時間待っている必要があります。毎日2~3時間マウスピースを付けたまま家で待つ必要があるため、忍耐力が必要なホワイトニング手法です。
ホワイトニングしたあとの効果の持続期間は?
一般的には「約6カ月から1年」程度白さが持続します。
ホワイトニング後の飲食の程度や喫煙の有無などにより、白さが持続する期間は異なります。
なお、こうした効果が発揮されるのは継続的にホームホワイトニングをした場合に限ります。
歯を白くする前に途中で中断してしまうと、すぐに元に戻ってしまうので継続することが重要です。
オフィスホワイトニングよりは白さを保つことが出来ますが、オフィスホワイトニングよりも手間や時間がかかるのが難点です。
一回の治療時間や料金は?
ホームホワイトニングの1回あたりの治療時間は平均して2~3時間程度です。夜間就寝時にホワイトニングを行う場合は6~8時間となります。
1カ月から2カ月程度、毎日ホワイトニングし続けることで、以前よりも白い歯を実感することが出来るようになります。
ホームホワイトニングの期間中は2~4週間に一度程度、歯医者に通って経過を観察します。
ホームホワイトニングの料金は、上下の歯全てで「30,000円~50,000円」程度費用がかかります。
歯医者によってはこれより安くできることもありますが、安い薬剤を使用していることで効果が出にくい場合もありますので、注意が必要です。
ホームホワイトニングができない人
自宅で手軽に歯を白くできるホームホワイトニングですが、中には治療が適さない人もいます。
ホームホワイトニングが出来ない人の条件を説明します。
歯の治療を行っている場合
虫歯や歯周病がある方はホワイトニングをすることが出来ません。
薬剤が虫歯や歯周病の患部に反応してしみや痛みが出る場合があります。
先に治療を行ってからホワイトニングを行います。
他にも「日常生活で歯に違和感がある方」はホワイトニングの前に歯の治療をする必要がありますので注意が必要です。
高校生未満
ホームホワイトニングをする場合は「歯が全て永久歯」になっている必要があります。
そのため、大抵は高校生以上の年齢に達していなければホワイトニングをすることができません。
入れ歯や差し歯、セラミックの人
以前の治療により、歯が入れ歯や差し歯、セラミックになってしまっている人は注意が必要です。
これらの歯は人工の歯であるためにホワイトニング剤が反応せず、白くすることは出来ません。
ホワイトニングをした歯を入れ歯や差し歯、セラミックの歯で白さが異なってしまい、違和感を感じることもありますので、事前に歯科医と相談の上、ホワイトニングをするかどうか決めて下さい。
妊婦の方
妊婦の方は薬剤の影響や長時間同じ体勢でいることの弊害を考慮して基本的にはホームホワイトニングを断られます。
基本的には歯だけに薬剤を塗布するので問題はないのですが、万が一のリスクから施術を断るようにしているのです。
中には妊娠中でもやってくれる歯科医もあると思いますが、何があるか分かりませんからなるべく控えた方がよいでしょう。
歯ぎしりがある方
歯ぎしりがある方はマウスピースを噛み切ってしまう恐れがあるため、ホームホワイトニングが出来ない可能性があります。
もちろん、歯ぎしりの程度にもよりますので、事前に歯科医と相談の上、ホワイトニングの実施可否を決めて下さい。
また、差し歯やセラミックなどの人工の歯を使用した治療を行った人は、ホワイトニングが適さない場合がありますので、事前に歯科医に確認しましょう。
ホームホワイトニングのデメリットとは
ホームホワイトニングの場合は、ホワイトニングするための薬剤が低濃度のために治療中の痛みが少ないですし、治療後の副作用が生じずらい傾向にあります。
オフィスホワイトニングと比較しても痛みや副作用が少ないので、歯の痛みが怖い人はホームホワイトニングを選んだほうが良いでしょう。
自宅で気軽に出来るホームホワイトニングですが、デメリットが3点ありますので紹介します。
デメリットを理解した上で、オフィスホワイトニングに通うようにしましょう。
シミ・痛み
ホワイトニングするための薬剤が低濃度ではありますが、ホワイトニングの治療で痛みや浸みを感じる人がいます。
歯科医によっては、弱い薬剤を使用することで、痛みを抑えることもありますが、その分効果が低くなります。
ホームホワイトニングで痛みを感じた人の口コミを集めてみました。参考にしてみてください。
ホームホワイトニングしたら…
歯が痛すぎて…ご飯か食べれない。。。…>_<…
薬が合ってないのかなぁ。。。
— えばと ともこ (@ebatomo_816) October 14, 2015
ホームホワイトニング痛すぎる…
— ☆★☆ (@_mo_moka) February 16, 2016
費用と手間
ホームホワイトニングの費用と手間も大きなデメリットの1つです。
ホームホワイトニングでは、費用が3万円~5万円程度かかりますし、ホワイトニングの期間中は毎日2~3時間程度ホワイトニングをする必要があります。
白い歯を手に入れるためとはいえ、毎日継続して行うのはかなりきついです。
また、ホワイトニングの期間中は着色する食べ物や飲み物を飲食することが出来ません。
持続期間
費用と手間をかけて頑張って白くしても、得られる白さの持続期間は6カ月~1年程度です。
歯の白さを持続するためには、定期的にホームホワイトニングを行う必要があるのがネックですね。
マウスピースを付けたまま、毎日2~3時間自宅に籠っていなければならないのは結構大変なものです。
人によってはしみや痛みがありますし、手間暇をかけてホワイトニングを継続出来る方のみホームホワイトニングに臨むようにしてください。
まとめ
また、長い期間を通じて少しずつ歯を白くしていくことで自然な白さを得られることが出来るもの良い点です。
ただし、しみや痛み、費用や手間といった『デメリット』についてきちんと理解する必要があります。特に毎日2~3時間のホワイトニングを継続するという『手間』を掛けられるか自問した上で、ホームホワイトニングを受けるようにしてくださいね。