フッ素で虫歯を効果的に予防!自宅でもできるフッ素の使い方とは

フッ素で虫歯予防

カオリ
虫歯予防に良いとされるフッ素。

しかし、どのようにフッ素を使ったら虫歯予防になるのか知っていますか?

実は、自宅でもフッ素を使って虫歯を予防することが出来るのです。

今回は『フッ素の効果やデメリット』『歯医者でフッ素を使用する方法』『自宅でフッ素を使用する方法』について紹介します。

フッ素の効果とは?

虫歯を予防する

虫歯は、虫歯菌が口内にある食べ残しから酸を作り出し、その酸が歯を溶かすことによって起こります。

フッ素には虫歯菌の活動を弱めて、酸を作りだすのを抑える働きがあるため、虫歯を予防する効果があります。

虫歯を治す

フッ素には虫歯を予防するだけでなく、初期の虫歯を治す働きもあります。

酸によって歯が溶かされると、歯の表面からはカルシウムやリン酸といった、歯を構成する組織が徐々に失われていきます。

フッ素には、歯から溶け出したカルシウムやリン酸といった成分を再び歯の表面に戻す働きがあるため、初期虫歯を治すことが出来ます。

ただし、虫歯の症状が進んだ場合は、フッ素だけでは回復できない組織も溶かされてしまっているため、フッ素を塗るだけでは虫歯を治すことができません。

歯を強くする

フッ素が歯から溶け出したカルシウムやリン酸といった成分を歯に戻すとき、フッ素自体が歯の表面を覆うエナメル質という組織と結びつきます。

フッ素が混じることにより、強いエナメル質が作られるため、歯が強くなるのです。

歯医者でフッ素を塗る方法

歯医者で行うフッ素塗布の方法は、大きく2つあります。

歯に直接塗る方法

液体・ジェル状のフッ素を直接歯に塗って、歯にフッ素を浸透させる方法です。

丸めた綿や綿棒で塗り込む場合と歯ブラシで塗り込む場合があります。

歯科医師や歯科衛生士が直接歯を確認しながら塗り込んでいくので、全体的に丁寧にフッ素を行き渡らせることができます。

乳歯が生えたばかりの乳幼児から大人まで、幅広い年齢が受けられることも特徴です。

マウスピースで浸透させる方法

フッ素を入れたマウスピースを口にくわえて、フッ素を歯に浸透させる方法です。

装着時間は、上あごと下あご各3~4分程度です。

一定時間動かずにマウスピースをくわえる必要があるため、頻繁に口を動かしてしまう子どもにはあまり向いていません。

フッ素塗布時の注意点

いずれの方法で治療する場合であっても、フッ素を浸透しやすくさせるために事前に丁寧に歯磨きをします。

また治療が終わった直後約30分間は、口をゆすいだり飲食をしたりしないような指導がされます。

歯の表面では、フッ素の浸透作用がまだ続いているためです。

フッ素塗布による虫歯予防や歯を強くする効果は、一度行っただけでは期待できません。

厚生労働省からは、少なくとも半年に1回、1年に2回以上通うことがすすめられています。

フッ素のデメリットは?

フッ素のデメリットとしてよく言われるのは次の2つです。

  • 誤って飲みこんでしまうと急性中毒を起こす危険性がある
  • 歯に白や茶色のまだら状のシミができる場合がある

ただ、歯医者でのフッ素塗布治療で使われるフッ素の量は、誤って飲み込んでしまっても人体に影響がない程度です。

急性中毒を引き起こす危険性はかなり低いので、過剰に心配する必要はありません。

また、まだら状のシミができるケースは、体内で永久歯が作られている時期(満8歳ごろまで)に、大量のフッ素を継続的に取り入れた場合です。

この時期に親が子供に対して間違った方法でフッ素を使わない限り、そのようなシミができることはありません。

自宅でフッ素を塗る方法

フッ素は市販されている歯磨き粉のほとんどに含まれていますが、フッ素の配合量が少ないため、残念ながらフッ素の効果はほとんどありません。

自宅で効果的にフッ素を塗る方法としては、Amazonや歯医者で購入できる歯科専用のフッ素配合ジェル(歯磨き粉)がおすすめです。

使い方は、通常の歯磨き粉と同様にフッ素ジェルを使って歯ブラシで歯を磨くだけです。

効果をさらに高めるためには、歯みがきの後にフッ素配合ジェルをもう一度歯ブラシにとり、行き渡らせるようにブラッシング(フッ素コート)した後、1回だけ軽くうがいをすると良いでしょう。

おすすめ歯科専用フッ素配合ジェル

おすすめのフッ素配合ジェルを紹介します。

子ども用(5歳以下)、子供向け(6歳以上)、大人向けの3種類を紹介します。

いずれも市販品で認められている最大濃度のフッ素が配合されているため、虫歯予防効果は抜群です。

5歳以下の子ども向けおすすめフッ素配合ジェル

1歳~5歳までの子どもにおすすめのフッ素配合ジェルが『ライオン チェックアップジェル バナナ』です。

研磨剤無配合なので、乳歯のような柔らかい歯にもピッタリです。

なお、チェックアップジェルはバナナ/ピーチ/グレープ/レモンティー/ミントと5種類ラインナップがあるのですが、バナナだけフッ素濃度が低くなっています(バナナ:500ppm F、他950ppm F)。

フッ素濃度がそこまで高くなく、飲みこんでも大丈夫な量ですので、うがいがうまく出来ない子どもでも安心です。

チェックアップジェル

ライオン チェックアップジェル バナナ 60g

子供用虫歯予防フッ素配合ジェル

フッ素滞留性を高めた独自の新処方

フッ素が口腔内のすみずみまで広がりやすいソフトジェルで研磨剤無配合

6歳以上の子ども向けおすすめフッ素配合ジェル

おやつをよく食べる子や永久歯が生えそうな年齢になってきたら『ライオン チェックアップ コドモ』がおすすめです。

フッ素が高濃度(950ppm F)に配合されており、研磨剤もほとんど入っていないため、歯に優しく虫歯を予防できるフッ素配合ジェルです。

ラインナップはストロベリー/アップル/グレープと3種類あるため、子どもに好きなものを選ばせると良いでしょう。

チェックアップ コドモ

ライオン チェックアップ コドモ

子供用虫歯予防フッ素配合ジェル

フッ素滞留性を高めた独自の新処方

フッ素が再石灰化を促進し、ムシ歯の発生・進行を予防

大人向けおすすめフッ素配合ジェル

大人向けに一番のおすすめフッ素配合ジェルが『コンクール ジェルコートF』です。

フッ素が高濃度(950ppm F)に配合されているのと、塩酸クロルヘキシジンによる高い殺菌力で虫歯はもちろん、歯周病予防にも効果があります。

歯医者でも良く販売されている商品であり、お口の健康に気を遣う人から評判が高いです。

コンクール ジェルコートF

コンクール ジェルコートF

虫歯・歯周病の予防に効果的なフッ素配合ジェル

塩酸クロルヘキシジンによる高い殺菌力

研磨剤・発泡剤無配合でお口に優しい

コンクール ジェルコートFの詳細はこちらの記事も参考にしてください。

『コンクールジェルコートF』とは 『コンクールジェルコートF』は、高濃度のフッ素が配合された歯科推...

まとめ

カオリ
フッ素は虫歯予防や初期虫歯の治療に大きな効果があります。

歯医者はもちろん、自宅でも積極的にフッ素を塗布して虫歯を予防し、健康な歯を維持しましょう。

今回紹介したフッ素配合ジェルをぜひ利用してみてくださいね。