歯のマニキュア「ホワイトコート」は歯科医による専門のマニキュアで、歯の表面にマニキュアのように白いコーティング剤を塗ることで歯を白くすることができます。
1回歯医者で治療するだけでホワイトニングが完了するので、手間が掛からず歯を白く美しくすることができるホワイトニング手法です。
一方で、1カ月~3カ月程度でホワイトコートのコーティング剤が剥がれてしまうために、歯の白さを継続するのには向いていません。
今回は、ホワイトコートについて治療の流れ、費用、持続期間などの詳細やデメリットについて解説します。
目次
歯のマニキュア「ホワイトコート」とは
ホワイトコートは光で固まる白いコーティング剤を歯の表面に薄く塗ることによって、歯を白く見せる歯医者で行うホワイトニングのことです。
白さの度合いを選べるコーティング剤で元々の歯の色を隠すため、マニキュアのような感覚で歯の白さを得ることができます。
コーティング剤を塗るだけなので歯を削ることもないですし、痛みやしみもありません。
また、1回で完結するホワイトニングなので、いつでも好きな時にホワイトニングができるという利点があります。
結婚式や面接・面談など大事なイベントを控えた方で、急いで歯を白くしたい方にお勧めできる方法です。
どうやって歯を白くするの?
本来、歯はきれいな白色なのですが、日常生活を続けていく過程で食べ物やタバコで歯が着色してします。
ホワイトコートでは、真っ白いコーティング剤を歯の表面に塗ることで元の歯の着色を隠してコーティング剤の白さのみ見せるようにするのです。
着色の強い歯や銀歯やセラミックの詰め物がある歯でもコーティングすることが出来ます。
また、ホワイトコートに使うコーティング剤の色も真っ白いものから自然な白さのものまで選ぶことが出来るため、自分の歯を好みに合わせて白くすることが出来ます。
歯磨きやフロスは出来る?歯の清掃はどうする?
ホワイトコートによるコーティング剤は歯に強く接着されるため、歯磨きや歯間ブラシ、フロス程度では欠けたり剥がれたりすることはありません。
ただし、研磨剤入りの歯磨き粉を使って力を入れて強く歯磨きをしたり、つまようじで強く引っかいたりするとコーティングが欠けることがあります。
力を入れずに丁寧に歯磨きをすることが重要です。
結婚式や大事な面接などが控えており、急いで歯を白くしたい人にはピッタリなホワイトニングです。
治療の流れは?
歯医者でのホワイトコートの治療の流れは次の通りです。
- 歯医者にて相談しながら希望の白さを選びます
- 歯に試し塗りをして白さの確認をします
- 歯のクリーニングを行い、歯の表面を清掃します
- 歯に1本1本コーティング剤を塗り、 歯を白くしていきます
- レーザーを照射してコーティングを定着させます
- 歯にツヤを出すためにトップコート剤を塗り込むます
ホワイトコートの治療時間は前歯上下の見える範囲(上下8本ずつ16本)を行っておよそ1時間程度です。
ホワイトニングしたあとの効果の持続期間は?
ホワイトコートの白さを保てる効果は、約1ヶ月~3カ月程度です
ただし、固いものを食べたり、つまようじで強く引っかいたりするとコーティングが欠けることがあり、その場合はさらに短くなることもあります。
中には1年以上白さを保てる方もいますが、歯医者では3カ月でホワイトコートを塗りなおすことを推奨しています。
1カ月~3カ月程度でコーティング剤が剥がれてしまいます。
一旦剥がれ始めると白さがまばらとなり目立ってしまうので歯医者でコーティング剤を剥がしてもらう必要があります。
歯を長期間白くしたい人には向いていないのでご注意下さい。
一回の治療時間や料金は?
ホワイトコートでは、カウンセリングとコーティングで約1時間程度かかります。
料金は歯1本あたり2,000円前後で、外から見える範囲の上下の歯8本ずつ合計16本で30,000円から50,000円程度が相場です。
ホワイトコートでは1回の治療で歯を白くすることが出来ますが、時間が経つとホワイトコート剤が剥がれやすくなるため、歯の白さを継続するためには3カ月程度でホワイトコート剤の塗り直しをする必要があります。
大事なイベントの前に1回だけ歯を白くするのに向いています。
ホワイトコートができない人
歯のホワイトコートが出来ない人は下記の通りです。
虫歯がある方
歯に塗るホワイトコート剤の近くに虫歯がある場合は先に治療する必要があるためホワイトコートが出来ません。
虫歯の上にホワイトコート剤を塗るとコーティングの下で虫歯が繁殖しやすくなり、虫歯が悪化する危険性があります
また、ホワイトコート剤が刺激して歯に痛みが出る可能性があります。
妊婦の方
ホワイトコートを断られる可能性がありますので、歯医者に確認して下さい。
ホワイトコートは虫歯の治療に使われるのと同じプラスチック製のコーティング剤を使用しているため、影響はないのはずですが、歯医者の側の方針で断っていることが多いです。
治療前に虫歯が見つかって当日中にホワイトコートが出来なかったということがあり得ます。
急ぎで歯を白くしたい人もなるべく余裕を持ってホワイトコートに臨むようにしましょう。
痛みや副作用、手間などのデメリットは?
ホワイトコートでは歯の痛みやしみなどは生じません。
虫歯の治療で詰め物やコーティングに使われるのと同じプラスチック製のコーティング剤を使用しており、体に害はありません。欠けた破片を飲み込んだとしても吸収されずに体外に排出されます。
歯を全く削らないので、今後の歯の治療やホワイトニングに影響することもありません。
ただし、下記のようなデメリットがあります。
白さが持続しない
コーティング剤が1カ月~3カ月程度で欠けたり剥がれたるため、歯の白さを継続したい方にはおすすめできません。
せっかく、数万円かけて歯を白くしても1カ月で元に戻ってしまうようではお金がもったいないですよね。
また、欠けてしまったり剥がれてしまった場合、その部分の色が目立ってしまうことがあります。他は真っ白なのに一部だけ黄ばんでいたら目立ちますよね。
ホワイトコートは結婚式や就職・転職活動の面接・面談など大事なイベントの前にピンポイントで行うのが向いています。
歯の白さを継続したいのであれば、オフィスホワイトニングやホームホワイトニング、ホワイトニングジェルを使ったホワイトニングを行うのが良いでしょう。
色ムラが出来る可能性がある
ホワイトコートは歯に白いコーティング剤を塗るのですが、白さを均一にするのは難しく、色ムラが出来る可能性があります。
歯の表面は凹凸があるものですし、唾液や唇が邪魔をするのでまんべんなくコーティングをするのはなかなか難しいのです。
歯科医の技術にもよるのですが、色ムラが出来たり、歯同士で白さが異なってしまう可能性もあります。
信頼できる歯科医を選んだ上で治療前に保証内容を確認するようにしましょう。
奥歯や噛み合わせ部分、歯の裏側などは白くできない
ホワイトコートで歯を白くできるのは前歯の前側のみです。
奥歯、歯の裏側はコーティング剤を塗るのが難しいためホワイトコートが出来ません。
また、噛み合わせ部分はコーティング剤の厚みで噛み合わせが変わってしまうことがあるため、白くすることが出来ません。
遠くから見られる分にはきれいに見えますが、近くで口の中を見られたときには白さに偏りがあり、違和感を持たれることがあります。
納得の上、ホワイトコートを行うようにしてください。
まとめ
ホワイトコートは歯医者の一回の治療で歯を白く出来る便利なホワイトニングです。
『大事なイベントの前に歯を白くして印象を良くしたい』という方にピッタリです。
しかし、歯の白さは長続きせず、1カ月程度で白さが落ちてしまったり、奥歯や歯の裏側など歯全体を白くできないのが難点です。
『歯の白さをずっと継続したい』『歯全体をきれいな白さにしきたい』という方には自宅で歯磨きを行うだけで歯を白くできるホワイトニングジェルがおすすめです。
ホワイトニングジェルを通販で購入して自宅で歯磨きを行うだけできれいな歯にすることが出来ます。
当サイトおすすめのホワイトニングジェルでは、1カ月程度で見違えるような歯の白さに出来ますよ。是非お試しください。