「ラミネートベニア」は歯科医で行うホワイトニングの一つで、歯の表面にセラミックの薄い白いセラミックの板を張り付けることで歯を白くすることが出来ます。
歯を白く効果に加えて、歯並びを良くすることが出来るので、歯全体の印象を上げることが出来ます。
一方で、1本10万円弱と治療費が高額であることと、ラミネートベアを治療できる箇所が限られているのが難点です。
今回は、ラミネートベニアについて治療の流れ、費用、持続期間などの詳細やデメリットについて解説します。
目次
ラミネートベニアとは
ラミネートベニアとはセラミック製の白く薄い板を、用の接着剤で歯の表面から貼り付けることで歯を白くするホワイトニングです。つけ爪のように、歯の上の新たな人工の白い歯をくっつけるようなイメージで、2~4回の治療で短期間に歯を白くすることが出来ます。
また、歯と歯の間の隙間もラミネートニベアで埋めることが出来ますので、すきっ歯が気になっていた人も短期間に手軽に矯正することができます。
歯の形や歯並びが悪い場合にも、見た目が悪い歯の上に形の整ったラミネートニベアを貼り付けることできれいにすることが出来ます。
ただ、ラミネートべニアの治療を行うためには、元々の歯の表面を数mm削る必要があり、健康な歯を削ることが嫌な人には向いていません。
また、治療費が高額な上に接着したセラミックがはがれたり、欠けたりすることがあるため、歯科医とよく相談して治療を受ける必要があります。
どうやって歯を白くするの?
本来、歯はきれいな白色なのですが、日常生活を続けていく過程で食べ物やタバコで歯が着色してします。
ラミネートベニアでは、白いセラミックの板を歯の表面に接着することで元の歯の着色を隠してラミネートベニアの白さのみ見せるようにするのです。
生まれつき歯の色が悪い方や薬の影響で歯が黒くなってしまった方など、通常のホワイトニングでは対応しにくい場合にも歯をきれいな白さにすることができます。
また、ラミネートニベアに使うセラミックの板の色は真っ白いものから自然な白さのものまで選ぶことが出来るため、自分の歯を好みに合わせて白くすることが出来ます。
歯磨きやフロスは出来る?歯の清掃はどうする?
ラミネートベニアは歯に強く接着されるため、歯磨きや歯間ブラシ、フロス程度では欠けたりはがれたりすることはありません。
よほど強く歯磨きをしない限りは傷つくこともありませんので、日常の歯の清掃に関してはいつも通り行えば問題ありません。
ただし、年月が経つと徐々に接着が弱くなったり、ラミネートニベアが脆くなったりすることもありますので、丁寧に歯磨きをした方がよいでしょう。
治療費が高いのが難点ですが、痛みもほとんどなく、白さが継続する期間が長いので、お金に余裕があればおすすめできるホワイトニングです。
治療の流れは?
歯医者でのラミネートニベアの治療の流れは次の通りです。
治療初回
- 歯医者にて相談しながら適応可否や仕上げ具合の確認をします
- 仮歯やラミネートベニア用にレントゲンを撮影します
- ラミネートベニアが出来上がるまでの仮歯を作成します
治療2回目
- 治療対象となる歯を0.1mmから0.5mmほど削りながら形成します
- 削った後の歯の型取りをします
- 事前に作成した仮歯を装着します
治療3回目
- 歯科技工士が作成したラミネートニベアを専用の接着剤で貼り付けます
- 光を当てて、接着剤を固めます
- 噛み合わせを調整して完了です
以上は3回に分けて治療を行う場合の治療の流れですが、治療2回目までを1日で行う歯医者もあります。
また、歯の状態やラミネートニベアを適用する範囲により治療の回数が増える場合があります。
通院回数は2~4回が標準で、1回の治療につき約1時間~2時間程度です。
ホワイトニングしたあとの効果の持続期間は?
ラミネートベニアが保てる期間は、短くて3年程度、長くて5年から10年ほどです。
噛み合わせの強さや歯ぎしりの有無、日ごろの歯の清掃状態により保てる期間は異なります。
10年以上持つ場合もあれば、1年程で取れてしまう場合もあります。
また、ラミネートニベアを付けている歯が虫歯になるとラミネートニベアを外して治療を行う必要があります。
効果をしっかりと継続させるためにも、ラミネートベニアを装着した後は日ごろ丁寧に歯磨きした上で、歯医者でメンテナンスを行う必要があります。
ラミネートニベアは3~5年間程度の保証期間を設けている歯医者が多いので、事前に保証期間を確認しておくと良いでしょう。
一回の治療時間や料金は?
ラミネートベニアでは2回~4回の通院を行う必要があり、1回あたりの治療時間は約1時間~2時間程度です。
特に初回は歯の白さや疑問点などを相談することになりますので、治療時間が延びることが多いです。
ラミネートベニアの料金は歯1本あたりで6万円~12万円程度かかります。歯医者によって治療費は異なりますが、10万円弱としている歯医者が多いです。
オフィスホワイトニングやホームホワイトニングより断然高いので、良く歯科医と相談してから治療を開始しましょう。
ラミネートベニアができない人
ラミネートベニアが出来ない人は下記の通りです。
虫歯がある方
ラミネートベニアを貼り付ける歯の近くに虫歯がある場合は先に治療する必要があるためラミネートニベアが出来ません。
虫歯の上にラミネートニベアを貼り付けるとラミネートニベアの下で虫歯菌が繁殖しやすくなり、虫歯が悪化する危険性があります
虫歯が進行するとせっかく高いお金を出して貼り付けたラミネートニベアをはがしてから治療を行う必要があります。
妊婦の方
ラミネートニベアを断られる可能性が高いので、歯医者に確認して下さい。
ラミネートニベア自体は人体に影響がありませんが、治療中に気分が悪くなったり、体調が悪くなって治療が継続できなくなる可能性があるためです。
また、妊婦の方は女性ホルモンが増えることで口内環境が悪化することが多く、むし歯や歯周病になりやすいので、せっかく貼り付けたラミネートニベアが無駄になってしまうこともありますので基本的には控えた方がよいでしょう。
治療前に虫歯が見つかった場合は虫歯の治療が優先されます。
急ぎで歯を白くしたい人もなるべく余裕を持ってラミネートニベアに臨むようにしましょう。
痛みや副作用、手間などのデメリットは?
ラミネートベニアは歯の表面を少し削るだけなので痛みやしみが出ることが少なく、その点は安心して治療を受けることが出来ます。
着色が強い歯でも短期間で白くすることが出来るため便利ではありますが、治療費や効果の持続期間、適用範囲でデメリットとなる点がありますので説明します。
治療費が高額
ラミネートニベアは歯1本あたり10万円弱かかるため、例えば、一番目立つ上の歯6本程度を治療するとそれだけで60万円程度かかります。
さらに、ラミネートニベアが欠けたりはがれたりした場合や虫歯になってしまった場合などには、ラミネートニベアをやり直す必要があるため、その度に再度1本あたり10万円弱かかります。
高額な治療費は初回の一度限りでなく、メンテナンスをする度にかかることに注意して下さい。
効果が永続的ではない
ラミネートニベアの効果は一生続くものではありません。
10年保てれば良い方で、5年程度ではがれたり欠けたりしてしまうことが多いです。
はがれたり欠けたりした場合には再度高額な治療費がかかってしまうので、理解した上で治療を進めるようにしましょう。
ラミネートニベアが適用できる範囲が限られている
ラミネートニベアで治療を行えるのは通常上の前歯のみです。
噛み合わせが強い奥歯や下の歯はラミネートニベアの強度が足りないために治療を行うことが出来ません。
このため、上の歯と下の歯で歯の色が異なってしまう場合や近くで口の中を見られたときには白さに偏りがあり、違和感を持たれることがあります。
納得の上、ラミネートニベアを行うようにしてください。
まとめ
ラミネートニベアは歯医者の2~4回の治療で5年から10年程度歯を白く出来て、歯の矯正も出来る便利なホワイトニングです。
痛みやしみもほとんどなく、手軽に長い期間歯の白さを維持できるため、手っ取り早くホワイトニングをしたい方にピッタリです。
しかし、治療費が1本あたり10万円弱と高額であり、欠けたりはがれたりした場合にはメンテナンスでさらにお金がかかります。
歯の白さはもって10年程度であり、奥歯や歯の裏側など歯全体を白くできないのが難点です。
『リーズナブルに歯を白くしたい』『歯全体をきれいな白さにしきたい』という方には自宅で歯磨きを行うだけで歯を白くできるホワイトニングジェルがおすすめです。
ホワイトニングジェルを通販で購入して自宅で歯磨きを行うだけできれいな歯にすることが出来ます。
当サイトおすすめのホワイトニングジェルでは、1カ月程度で見違えるような歯の白さに出来ますよ。是非お試しください。