これは舌苔(ぜったい)と呼ばれるものです。
舌苔は舌に必要なものでありますが、溜めすぎると口臭の原因になるため、定期的に取り除く必要があります。
今回は、舌苔ができる原因や効果的な取り除き方、おすすめの舌ブラシについて、詳しく紹介します。
目次
舌苔(ぜったい)とは?
舌苔とは、食べかすや舌の皮の組織がはがれ落ちて角質化し、舌に付着したものです。
舌の表面は一見平らに見えますが、実際は先のとがった突起物が無数に並んでいます。
舌表面の突起物のすき間に、食べかすなどの付着物が塊となって溜まることで白い舌苔になるのです。
舌苔は健康な人の舌にも見られるものです。
舌苔には、適度な水分を保ち舌の乾燥を防ぎ、味覚を感じる器官を保護する役割があるのです。
舌苔は口臭の原因に!
舌苔は舌には必要なものではありますが、舌苔が溜まってしまい、白く厚い舌苔が見える場合は注意が必要です。
舌苔からは悪臭の原因となる硫化水素が発生するため、舌苔は口臭の原因となるのです。
試しに舌苔を綿棒でこすった後、においをかいでみるととてつもない悪臭がします。
舌の掃除を行い、舌苔を定期的に除去するしましょう。
黒い舌苔には注意!
舌に白ではなく黒い苔が見られるようになった場合は注意が必要です。
カビ菌の一種であるカンジタ菌が原因で起こる、黒毛舌(こくもうぜつ)という病気にかかっている可能性が高いです。
主に、服用している抗生物質などの薬や、過度の喫煙・飲酒、睡眠不足といった生活習慣などが原因で起こります。
白ではなく黒の舌苔が見られる場合は、病院を受診しましょう。
舌苔を取る4つの方法
舌苔を取る方法は下記の4つあります。
舌ブラシを使う
一番舌苔が取れて舌に負担をかけないのが、舌ブラシを使うやり方です。
舌ブラシとは、舌をクリーニングするための専用ブラシです。価格は300円~600円程度でAmazonや楽天などの通販はもちろん、近所のドラッグストアでも購入できます。
近年は、柄がウェーブ型になっており舌の形状に沿いやすいものや、ブラシの手前にゴムでできたヘラがついており、ブラシでこすった舌苔をかき出せるような設計がされているものなど、様々な種類があります。
一般的な歯ブラシよりも柔らかめに作られているので、舌を傷つけることがなく、舌苔だけをキレイに取り除くことができます。
上あごに舌を押し付ける
舌苔の量が少ない場合に限りますが、上あごに舌を押し付けてゴシゴシと前後に動かし、舌の表面をこすると、舌苔をある程度除去することができます。
舌ブラシに比べるとクリーニング効果は劣りますが、舌ブラシが手元にない場合にはおすすめの方法です。
綿棒でこすり取る
水で軽く濡らした綿棒を使い、舌にこすり付ければ、舌苔を取ることが出来ます。
綿棒にも種類がありますが、できれば先が太いものを選びましょう。綿の面積が広いほど一度に取れる汚れも多くなるので、より効率的です。
こちらも舌ブラシに比べると効果は劣りますが、繰り返し使う舌ブラシでは衛生面が気になるという人や、舌ブラシではつい力を入れ過ぎてしまいがちという人は試してみてください。
はちみつ
舌苔の正体は主に食べカスや菌ですが、その成分にはタンパク質が多く含まれています。
はちみつにはタンパク質を分解する酵素が含まれているので、舌苔を落とせるのです。
小さじ1杯~1杯半くらいの量を舌にのせ、上あごに舌を押し付け、舌を前後させてこすり取ります。
舌ブラシとの併用でさらに効果を挙げることが出来るでしょう。
はちみつを使う方法は下記の通り、ネットでも好評です。
なんではちみつを舐めてるかって?舌にある舌苔(白い苔)を溶かして舌を綺麗にする効果があるから(b・ω・)b
— すいーと (@sweet_3101) March 29, 2017
蜂蜜で舌苔とると舌荒れ治ってうまい最高
— ぷしふぁ@割引メビウスくん (@haycn743) March 27, 2017
舌ブラシ おすすめランキング
舌苔を取り除くには、舌ブラシが一番効果的であるのですが、舌ブラシは数多くの商品が出ています。
固いもの、柔らかいもの、ブラシ状のもの、ヘラ状のもの...、どれを選べばよいのか分からない人のために、おすすめ舌ブラシをランキング形式で紹介します。
ドラッグストアでは品揃えが悪く取り扱っていない場合がありますので、Amazonなどのネット通販から購入すると良いでしょう。
1位 舌ブラシ W-1(ダブルワン)
舌ブラシのおすすめランキング1位は『舌ブラシ W-1(ダブルワン) 』です。
Amazon舌クリーナーベストセラ1位の商品で、舌苔の取れやすさには定評があります。
極細ナイロン繊維で舌表面のわずかなすき間に入り込んだ細かい汚れを絡めとる商品です。
レビューでも高評価が目立ちます。
- 舌苔をゴッソリ絡め取って、舌がスッキリして、見た目もキレイになります。
- 自分の舌ってこんなに汚かったのか・・・ってぐらいに取れました。
- こちらは使用感がやさしく、ブラシの繊維が汚れをよく絡め取ってくれます。
一方で、合わない方もいるようで、出血して口内炎になるなどと低評価もあります。
特に、長い期間使用するとナイロン繊維がダメになってしまい、舌にひっかかりやすくなります。1カ月を目安に交換しましょう。
- プチって引っかかって血が出てしまいます。
- 使うと怪我をします。
- 口内炎やプツプツがある方は要注意です。
2位 リクープ 舌ブラシ
舌ブラシのおすすめランキング2位は『リクープ 舌ブラシ』です。
独自のRカット植毛と極細毛で優しく舌苔を取ります。
とても柔らかいブラシなので舌を傷つけることがありません。
1位の『舌ブラシ W-1 (ダブルワン) 』に比べると、舌苔が取れる量は少し劣りますが、その分、舌に優しいので舌ブラシ初心者にはちょうど良い商品です。
3位 ブレスケア舌クリン
舌ブラシのおすすめランキング3位は『ブレスケア舌クリン』です。
先端がシリコン製のヘラとなっており、舌を傷つけにくい構造となっています。
かき出しブラシと取り除きヘラのW機能で舌表面の汚れをしっかり取り除きます。
ブラシタイプではなく、ヘラタイプを好む人にとっては良い商品です。
なお、同商品で硬さが「ふつう」のものがありますが、舌苔の取れ具合は「かため」が良いです。
舌ブラシの正しい使い方と使用時の注意点
まず、舌ブラシの正しい使い方を説明します。
- 舌を前に突き出してブラシを舌の奥に軽く当てます。
- 奥から手前に汚れをかき出すようにして動かしていきます。
- 2、3回ほど手前にかき出したら、流水で丁寧に洗い、再び同じ動作を繰り返します。
舌ブラシを使うときは必ず奥から手前に動かしてください。
逆にブラシを手前から奥に動かさないようにしましょう。舌苔を舌に塗り込むような動きになってしまい逆効果です。
クリーニングを終える目安は、舌がうすい白色でブラシに舌苔が付着していないことが確認できたときです。
完全なピンク色になるまでやりたくなるかもしれませんが、舌苔には舌にとってプラスの役割もあるので、やり過ぎは禁物です。
使い終わった後は、衛生的で乾きやすい場所に置いておくこともポイントです。
舌ブラシを使うときの注意点
舌ブラシを使うときの注意点は主に次の3つです。
- 1日1回が基本
- 起床後(朝)の使用がベスト
- 強くこするのは厳禁
舌ブラシを使用する時間は口内の汚れが一番溜まっている起床後(朝)がベストです。
1日に何度も舌ブラシを使うと、舌の水分が失われて舌がヒリヒリしたり、舌の粘膜が傷ついて口内炎になりやすくなったりするので注意しましょう。
強くこすり過ぎることも同じです。汚れを取り除こうと、つい力を入れてゴシゴシ磨いてしまいがちですが、これも舌を傷つけますので厳禁です。
まとめ
自分にあった舌ブラシを探して、毎日起床後にお手入れをしましょう。
ただ、舌苔はある程度は必要なものですので、くれぐれもやりすぎにはご注意を。
怪我のないように軽く掃除をするようにしましょう。