それはドライマウスのせいかもしれません。
口の中の唾液が少なくなり、長期間乾燥が続いている状態のことをドライマウスと呼びます。
特に女性に多いと言われており、ひどい場合は日常生活に支障を及ぼすほどの重い症状が出ることもあります。
今回は、ドライマウスの症状や原因、対策をお伝えします。
目次
ドライマウスの症状とは?
ドライマウスになると、単に口が乾くだけでなく、様々な症状を引き起こします。
ここでは、代表的なドライマウスの症状を挙げていきます。
食べ物がスムーズに飲み込めない
口の中がパサパサのときにパンやスナック菓子などを食べて飲み込みにくかった、という経験は誰でもあると思います。
ドライマウスの方が食事をするとこれに似た状態が起こります。
ドライマウスは唾液の分泌が少ないため、かみ砕いた食べ物を唾液と一緒に飲み込む働きが低下するのです。
『最近、食べ物が飲み込みにくいな』と感じたらドライマウスが始まっているかもしれないので注意が必要です。
舌が痛む
ドライマウスが進行すると、舌にピリピリ・ジンジンとした痛みを感じるようになります。
ひどい人では、仕事や家事が手につかないほどの痛みが出ることもあるようです。
一定期間、1日に何度も舌に痛みを感じている人はドライマウスである可能性が高いです。
主にドライマウスが原因で起こるこの症状は舌痛症(ぜっつうしょう)と呼ばれ、口の中の常在菌であるカンジダ菌(カビ)がその元凶とされています。
通常唾液1ml当たりには10~100個ほどしか存在しないのですが、唾液の量が減り乾燥状態が続くと、カンジダ菌が何十倍にも繁殖し、痛みを引き起こします。
また、カンジダ菌が舌の味覚を感じる器官に感染すると、味覚障害が起こることもあります。
虫歯や歯周病になりやすくなる
虫歯は、虫歯菌が食べ物に含まれる糖を酸に変化させ、その酸が歯の表面を溶かすことによって起こります。
唾液は虫歯菌が生み出す酸を中和して無害なものにするのですが、ドライマウスになると唾液の量が減り、酸が歯を溶かして虫歯にします。
また、唾液は歯周病菌などの口内の悪玉菌を洗い流す働きがあるのですが、ドライマウスによって唾液の量が減ると洗浄作用が低下します。
結果、歯周病菌が繁殖し、歯ぐきに炎症を起こす歯周病を発症させるのです。
歯周病は放置すると歯の骨を溶かし、結果的に歯が抜けてしまう恐ろしい病気です。
きつい口臭が発生する
ドライマウスになり、唾液の量が減ることで、食べかすや汚れが洗い流されなくなり、口の中で雑菌が繁殖しやすい環境になります。
口の中で繁殖した雑菌が残った食べかすや汚れからガスを生み出し、それが口臭のもとになります。
ドライマウスが進行すると、耐え難い口臭になることもありますので、口臭がきつくなる前にドライマウスの対策を行うことが重要です。
ドライマウスの4つの原因
薬の副作用
腹痛や下痢止めの薬、睡眠薬、抗うつ剤、花粉症などの抗アレルギー剤といった薬がドライマウスの原因である場合があります。
すべてではありませんが、これらの薬には、唾液腺と呼ばれる唾液が出る腺をふさいでしまう成分が含まれているためです。
「薬を服用し始めた途端に口の中が乾燥しやすくなった」という人は、この副作用が原因かもしれません。
精神的ストレス
人はストレスを感じたり緊張したりすると、交感神経と副交感神経という2つの自律神経のうち、交感神経が活発化します。
ストレスにより交感神経が活発化すると、脳に対して唾液の分泌を抑制させる命令を出すため、口内の唾液量が著しく減少することになります。
緊張した時に口の中が渇いたり、ストレスを感じた時にネバネバの唾液が出るのはこのためです。
緊張やストレスが続くことで口内に唾液が少ない状態が慢性化するので、ドライマウスが進行するのです。
日ごろから強いストレスを感じるような環境にいる方はドライマウスに注意が必要です。
口呼吸
鼻呼吸ではなく、口呼吸が多い人はドライマウスになりやすいです。
鼻の奥には湿った粘膜で覆われた4つの器官があります。
その器官がそれぞれ分担して、外から入ってくる空気による乾燥を抑えたり、菌の侵入を防いだりしています。
鼻呼吸のように乾燥を防ぐ機能がないため、口呼吸の方は口の中が乾燥してドライマウスになりやすくなります。
ドライマウスの対策
ドライマウスの対策として、自分で出来るものを紹介します。
ドライマウスの症状が軽い場合は、いずれも簡単に対策が出来て、症状を抑えることができます。
ただし、症状が重い場合や病気が疑わしい場合は、直接医者に相談しましょう。
まずは近所の歯医者に相談したうえで、ドライマウス専門医を紹介してもらうのが良いでしょう。
薬量の調整
薬の副作用でドライマウスになっている人は薬の量を減らしましょう。
医師から処方されている場合は、医師に相談し、唾液分泌を抑制する成分が入っていない薬やその成分の効果が弱い薬に変更してもらうといいでしょう。
水分補給
アルコールやカフェインといった利尿作用のある飲み物は控え、こまめに水分補給をすることが大切です。
ドロドロの血液を予防して、栄養を体全体に行き渡らせることは菌への免疫力を高めるため、口内の病気や異常の抑制にも効果的です。
1日に摂るべき水の量は1.5~2.0リットルが適正と言われます。
唾液腺のマッサージ
唾液腺をマッサージして唾液の分泌を促しましょう。
口内には、耳たぶの前の頬あたりにある耳下腺、(じかせん)下顎の左右にある顎下腺(がっかせん)、下顎の中央にある舌下腺(ぜっかせん)、の3つの唾液腺があります。
そこを優しく揉むようにしてマッサージすると、唾液腺が刺激され、唾液の分泌が活発化します。
唾液分泌の機能が弱っている場合、毎日続けることで改善される場合もあるので、習慣づけるとより効果的です。
サプリの飲用
唾液の分泌を促し、口臭を抑制するサプリを飲用するのも対策の一つです。
おすすめは『うる藍バリア』です。
唾液の生成を促進し、口内にうるおいを与える成分がふんだんに含まれているのが特徴で、体内の環境を整える『藍』が入っています。
口臭サプリとして売れ行き好調で、1カ月分が1,000円とコスパが良く、気軽に試せるサプリです。
ドライマウスに悩んでいる方は一度試してみるとよいですよ。こちらのページから購入できます。
なお、うる藍バリアの詳細は下記のページで解説しています。参考にしてください。
まとめ
症状が軽ければ、水分補給、唾液腺のマッサージ、サプリの飲用など自宅でできる対策でドライマウスを抑えることが出来ます。
口臭や虫歯、歯周病などの症状が進行する前に対策をしましょう。