オフィスホワイトニングは、歯の専門家である歯科医によるホワイトニングのことです。
歯科医でしか扱えない濃度の高いホワイトニング剤を使用することで、約2~3回程度の通院で以前よりも歯を格段に白くできますし、歯のクリーニングからホワイトニングまで歯科医に全てお任せできるので楽チンです。
オフィスホワイトニングは短期間で歯をキレイにする効果が高いのですが、費用は高く、浸みたり、痛みが出る人も多くいます。
今回は、歯科医で行うオフィスホワイトニングについて施述の流れ、費用、白さの持続期間などの詳細や痛み・副作用などのデメリットについて解説します。
目次
オフィスホワイトニングとは
オフィスホワイトニングは、歯の専門家である歯科医によるホワイトニングのことで、歯に直接高濃度のホワイトニング剤を塗り、ホワイトニング剤を活性化させる光を歯に当てることで歯を徐々に白くしていく治療となります。
また、ホワイトニングの前に歯のクリーニングを行いますが、歯の表面に歯石や歯垢が沈着していないかを専門家によって隅々までチェックしてもらえるため、自分では気がつけない歯の汚れを落とすことができます。
専門家の指導の元に歯を白く美しくしていくことができますし、継続的に通うことで歯の健康に気をつけることが出来ます。
どうやって白くするの?
本来、歯はきれいな白色なのですが、日常生活を続けていく過程で食べ物やタバコによる「歯の着色」や「ステイン汚れ」が生じます。
オフィスホワイトニングでは、歯に塗布する「過酸化水素」などのホワイトニング剤が歯の表面や歯の内部の色素や、「歯垢やステイン汚れ」などを分解することで白くしていきます。
ホワイトニング剤は歯に塗布した後、レーザー、プラズマライトなどの専用の光を当てることで薬剤が活性化し、色素や汚れの分解を行うようになります。
歯科医でしか扱えない、高濃度で分解性能が高いホワイトニング剤を使うため、効果が高く、すぐに歯を白くすることが出来るのです。
効果が高く、即効性があるため、今すぐ歯を白くしたいという方におすすめできるホワイトニングの方法です。
オフィスホワイトニングの施述の流れは?
オフィスホワイトニングの施述の流れは、一般的には次のようになります。
- 歯のクリーニングにより、歯に付着している歯垢や歯石を綺麗にします
- マウスピースを口につけて、薬剤が歯茎や唇につかないないにします。
- 歯一本一本に薬剤を塗り込みます
- 5~10分程度薬剤を活性化する光を照射します
- 歯に付着しているホワイトニング剤を拭きとった後、水で口をゆすいで除去します
- 薬剤の塗布⇒光の照射⇒薬剤の除去を2~3回繰り返します
一回の施術時間は1時間前後です。
この施術を1~2週間程度の間隔で平均2~3回程度歯医者に通って行います。
複数回通院した後に、ホワイトニングの経過観察のため、3ヶ月後から6ヶ月後にもう1度来院することもあります。
施術中は歯を開けたまま、じっと待っている必要があります。待っている間は退屈ですし、口を大きく開ける必要があるため、少し苦しいかもしれません。
ホワイトニングしたあとの効果の持続期間は?
一般的には『3カ月から6か月程度』歯の白さが持続します。
ホワイトニング後の飲食の程度や喫煙の有無などにより、白さが持続する期間は異なります。
オフィスホワイトニングの利点は歯を白くする効果が1番高いことにあるのですが、その分持続期間は短くなる傾向にあります。
歯の白さの持続期間を継続させるためには、3カ月に1回程度オフィスホワイトニングに通う必要があります。
歯がすぐに白くなる半面、白さが長く続かないのが残念ですね。
一回の治療時間や料金は?
オフィスホワイトニングの1回あたりの治療時間は平均して1時間程度です。
初回の診療の場合は問診や歯の検査があるためこれ以上かかることがあるので、最大で2時間程度かかると考えると良いでしょう。
また、オフィスホワイトニングは平均して2回から3回程度通院することを前提に上下の歯全てで40,000円~60,000円程度費用がかかります。
歯が満足いく白さにならなかった場合、割引価格で再通院することもできる病院もありますので良く確認してからホワイトニングを受診しましょう。
健康保険は効かないため、全額自費で支払う必要があります。ちょっと高いですよね。。
オフィスホワイトニングができない人
短期間に歯を白くできるオフィスホワイトニングですが、中には治療が適さない人もいます。
オフィスホワイトニングが出来ない人の条件を説明します。
歯の治療を行っている場合
虫歯や歯周病がある方はホワイトニングをすることが出来ません。薬剤が虫歯や歯周病の患部に反応して激痛が出てしまいます。
先に治療を行ってからホワイトニングを行います。
他にも「日常生活で歯に違和感がある方」はホワイトニングの前に歯の治療をする必要がありますので注意が必要です。
高校生未満
オフィスホワイトニングをする場合は「歯が全て永久歯」になっている必要があります。
そのため、大抵は高校生以上の年齢に達していなければホワイトニングをすることができません。
アレルギーが強い方
紫外線アレルギー・光アレルギーを持つ方やホワイトニング剤にアレルギーを示す方は、ホワイトニングをすることが出来ません。
他にもアレルギーが強い人は、治療中にホワイトニングに使用している原料や歯科医のゴム手袋などに反応してしまう可能性がありますので事前に歯科医と相談して下さい。
入れ歯や差し歯、セラミックの人
以前の治療により、歯が入れ歯や差し歯、セラミックになってしまっている人は注意が必要です。これらの歯は人工の歯であるためにホワイトニング剤が反応せず、白くすることは出来ません。
ホワイトニングをした歯を入れ歯や差し歯、セラミックの歯で白さが異なってしまい、違和感を感じることもありますので、事前に歯科医と相談の上、ホワイトニングをするかどうか決めて下さい。
妊婦の方
妊婦の方は薬剤の影響や長時間同じ体勢でいることの弊害を考慮して基本的にはオフィスホワイトニングを断られます。
基本的には歯だけに薬剤を塗布するので問題はないのですが、万が一のリスクから施術を断るようにしているのです。
中には妊娠中でもやってくれる歯科医もあると思いますが、何があるか分かりませんからなるべく控えた方がよいでしょう。
また、差し歯やセラミックなどの人工の歯を使用した治療を行った人は、ホワイトニングが適さない場合がありますので、事前に歯科医に確認しましょう。
オフィスホワイトニングのデメリットとは
歯を白くするのに高い効果があるオフィスホワイトニングですが、デメリットが3点ありますので紹介します。
デメリットを理解した上で、オフィスホワイトニングに通うようにしましょう。
しみ・痛み
オフィスホワイトニングでは強い薬剤を使用するため、ホワイトニングの治療で強い痛みやしみ(知覚過敏)を感じる人が多くいます。
歯科医によっては、弱い薬剤を使用することで、痛みを抑えることもありますが、その分効果が低くなります。
オフィスホワイトニングで痛みを感じた人の口コミを集めてみました。参考にしてみてください。
オフィスホワイトニング終了。
照射3度目はあまりの痛さに断念して帰ってきた。。。
今もつらいので鎮痛剤を飲むよ。。。— U (@babyboybunny) March 29, 2016
あー今日もつかれた今日オフィスホワイトニングしてもーてんけど痛すぎてずっとほんまに頭おかしなってた喋られへんしなんも食われへんし外の風で歯しみるしべるが横で吠えてても歯に響くってゆう最強レベル。なんにもできひんくてロキソニンのんできいてんのか効いてないんか分からんしなんやねんこれ
— 。 (@hitomiiiiiiyan) January 26, 2016
もう2度とオフィスホワイトニングはしないと決めた。
痛すぎる。死ねる。— 萌ぴ (@maxam_moe) August 3, 2015
費用と手間
オフィスホワイトニングの費用と手間も大きなデメリットの1つです。
オフィスホワイトニングでは、4万円~6万円程度かかりますし、一回当たり1時間程度の治療を1週間おきに計3回程度通う必要があります。
通ったことがある人なら分かりますが、治療中ずっと口を開けているのは結構疲れるのですよね。
また、ホワイトニングの後24時間程度は着色する食べ物や飲み物を飲食することが出来ません。
歯の白さを得るためには少しばかり忍耐が必要です。
持続期間
せっかく高いお金を払っても白さの持続期間は3カ月~6カ月程度です。
歯の白さを持続するためには、3カ月ごとに継続してオフィスホワイトニングに通う必要があるのもネックですよね。
個人差はありますが、2人に1人はしみ・痛みを訴えてきます。中には激痛が1週間以上続くという方も。
すぐに白くできる反面、強い薬剤を使うために痛みが出てしまうので、理解した上でオフィスホワイトニングに臨むようにしてください。
まとめ
高濃度のホワイトニング剤は歯科医師にしか使用することができないため、歯を今すぐに白く美しくしたいと考えているなら、オフィスホワイトニングがオススメです。
ただし、しみや痛み、費用や白さの持続期間といった『デメリット』についてちゃんと理解した上で、オフィスホワイトニングを受けるようにしてくださいね。